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大ダークとドロヘドロのつながりは?ダメ丸=チダルマ説を検証!

kanchou

『ドロヘドロ』と『大ダーク』は、どちらも林田球先生が描く独特な世界観の漫画として、多くの読者に支持されています。

一見まったく別物に思えるこの2作品ですが、実は密かに、つながりを感じさせる描写がいくつも見られます。

ドロヘドロのチダルマが転生した可能性としてささやかれている「ダメ丸=チダルマの可能性」は、ファンの間でも話題になっていますね。

また、それぞれの世界観の違いも注目ポイントです。『ドロヘドロ』は魔法と混沌に包まれた地上世界を舞台にしていますが、『大ダーク』ではSF的な宇宙空間が描かれ、洋モノゲーム『Dead Space』を思わせるような暗く不気味な演出も見られます。

こうした違いや共通点を踏まえると、両作品に隠されたつながりが見えてくるかもしれません。

この記事では、『大ダーク』と『ドロヘドロ』の関係性を深掘りしながら、両作品の背景に流れるテーマや構成、そして気になる伏線についてもわかりやすく解説していきます。

大ダークとドロヘドロのつながりは?どこで繋がりを感じる?

『大ダーク』と『ドロヘドロ』は、まったく異なる世界を描いているようでいて、読んでいくうちに「もしかしてつながっているのでは?」と感じる読者も多いのではないでしょうか?

特にキャラクターや言動、物語の進行スタイルに共通点が多く、意図的に仕込まれた演出のようにも思えます。

ここでは、具体的にどのような部分に“つながり”を感じるのかを見ていきたいと思います。

ドロヘドロと大ダークの世界観の違い

『ドロヘドロ』と『大ダーク』は、どちらも作者・林田球先生の作品ですが、その世界観は大きく異なります。

『ドロヘドロ』は、魔法使いと人間が対立するダークな世界で展開され、舞台は汚れた都市や異次元のような場所が多く、どこか不気味で混沌とした雰囲気が支配しています。

登場人物も独特な性格をしていて、暴力やグロテスクな描写が多いのも特徴です。

一方で、『大ダーク』はSF的な宇宙を舞台にしていて、見た目は暗くても、会話や設定にはコメディ要素が多く含まれています。

登場人物たちは宇宙を旅しながら、ダメ丸の骨を狙う者たちと戦うというストーリーで、どこか少年マンガのようなワクワク感もあります。背景やデザインは黒を基調としていながらも、読んでいてどこか軽快に感じられるのが不思議です。

このように、同じ作者でも『ドロヘドロ』が「混沌とした地上の物語」であるのに対し、『大ダーク』は「奇妙で広大な宇宙の物語」と言えるかもしれませんね。

ドロヘドロと大ダーク共通点は?

『ドロヘドロ』と『大ダーク』は一見すると世界観がまったく違うように思えますが、よく読むといくつかの共通点が見えてきます。

まず挙げられるのは、どちらの作品にも「死や肉体の変化」にまつわる描写が頻繁に出てくる点です。登場人物が体を失ったり、異形の姿になったりすることが日常のように描かれており、それが作品の魅力にもつながっています。

また、キャラクターたちのセリフ回しや性格が独特なのも共通しています。どこか不器用だけど人間味があり、ちょっと抜けているキャラたちが、重い世界観の中で笑いを生み出してくれるのです。

読者にとっては、それが癖になって離れられない魅力につながっているのではないでしょうか?

さらに、物語の構成も共通していて、最初からすべてを説明するのではなく、少しずつ謎を見せながら読み進めていく構成が取られています。

このスタイルも、林田球作品ならではの魅力だと思います。

こうして見てみると、設定や雰囲気に違いはあるものの、根っこの部分には共通する作風がしっかりと流れているように思えますね。

ダメ丸=チダルマの可能性

『大ダーク』に登場するキャラクター・ダメ丸が、『ドロヘドロ』のチダルマと同一人物ではないかと噂されることがあります。

確かにその見た目や立ち位置、言動から考えても、まったく無関係とは思えない共通点がいくつかあります。

チダルマは『ドロヘドロ』で最強の悪魔として描かれ、人間界に対して神のような視点を持っていました。そして物語の終盤では、人間として5000年間生きるという罰を受けることになります。

一方で『大ダーク』のダメ丸は、宇宙の中で強大な力を持つ存在として登場しますが、どこか達観した雰囲気や、ふざけた言動の裏に知性を感じさせます。

さらに、作者の林田先生があえて名前を「ダメ丸」とし、何かを“やり直している”ような描写を入れているのも意味深です。

過去作とのつながりをほのめかすような演出は、ファンにとって大きな考察材料になっています。

現時点では公式な言及はないものの、ダメ丸=チダルマという説には納得できる要素が多く、今後の展開次第では驚きの事実が明かされるかもしれませんね。

鍵は「一(はじめ)=ダメ丸(16歳)」にあり

『ドロヘドロ』の最終回でチダルマの赤子の姿は、多くの読者に衝撃を与えました。

このキャラクターは、罰を受けたチダルマが人間として5000年生きる存在として生まれた姿であり、「悪魔が人間の赤ん坊になる」という展開がありました。

『大ダーク』の主人公・ダメ丸も、年齢設定が16歳であり、外見や雰囲気にどこか「チダルマ(赤子)」の成長した姿を感じさせる要素があります。

特に、体に秘密があることや、周囲から狙われる特別な存在である点など、両者の共通点は少なくありません。

もし「チダルマ=ダメ丸」という構図が成立するならば、『大ダーク』は『ドロヘドロ』の5000年後の物語としてつながっている可能性すら見えてきます。

また、ダメ丸の名前がアナグラムになっているという考察をしている人もいます。

これは単なる偶然とは思えない一致であり、作者の中では明確な意図があるのかもしれません。

このように、「チダルマ=ダメ丸」という存在を起点として考えると、物語の裏に流れる大きな構想が垣間見えてくるようですね。

大ダークとドロヘドロとつながりを示す伏線はある?

物語の随所に登場する謎めいた描写やキャラの発言に、「伏線では?」と感じたことがある人もいるかもしれません。

実際、林田球先生は過去作『ドロヘドロ』でも長期的な伏線を多く用いていたため、『大ダーク』でも同じような仕掛けがあると考えられます。

今回は、そんな“つながり”を匂わせる可能性のある伏線に注目してみましょう。

大ダーク【SFコメディ】

『大ダーク』は、一見すると暗くて不気味な世界を描いているように思われますが、実際には笑える要素がたっぷり詰まったSFコメディ作品です。

舞台は宇宙全体に広がるような壮大な世界で、登場人物たちは惑星を行き来しながら奇想天外な冒険を繰り広げています。

特に主人公のダメ丸は、自分の骨を狙われているという設定を背負いつつも、どこかのんびりしていてマイペース。

相棒たちとのやりとりも軽快で、命がけの戦いの最中にも思わず笑ってしまうような場面が多くあります。

また、敵キャラのビジュアルや言動もユニークで、怖さよりも「なんだこのキャラ?」というツッコミを入れたくなるような存在ばかりです。

グロテスクな描写もあるにはありますが、それを超える軽さとテンポの良さが作品全体を包んでいます。

SFというと難しそうな印象がありますが、『大ダーク』はギャグ漫画のような気軽さで読めるのが魅力です。思わずクスッと笑ってしまう場面が多いので、ダークな世界観が苦手な人にも読みやすい作品です。(大ダークなのに)

ドロヘドロ【ダークファンタジー】

『ドロヘドロ』は、「ダークファンタジー」という言葉がぴったり当てはまる作品です。物語の舞台は、魔法使いと人間が入り混じる不気味で混沌とした世界。

建物や街並みはどこか崩れていて、空気にはススのようなものが漂い、登場人物も全体的にクセが強いのが特徴です。

この作品の魅力は、グロテスクさとユーモアが絶妙に混ざり合っているところにあります。血が飛び散るようなシーンや不気味な生き物が登場しても、キャラ同士のやりとりがどこかコミカルで、ただ怖いだけでは終わらないのです。

また、主人公カイマンの「自分の正体を探す」というミステリー要素も物語を深くしています。誰が味方で誰が敵か分からない中で、少しずつ明らかになっていく真実にはハラハラさせられましたね。

絵柄や設定にクセがあるので、最初はとっつきにくいかもしれません。

でも、一度読み始めると独特な世界観とキャラクターの魅力に引き込まれてしまう、そんな作品だと思います。

大ダークの構想は「Dead Space(洋モノゲーム)」?

『大ダーク』を読んでいると、「これ、どこかで見たことがあるような…」と感じた方もいるかもしれません。

そのヒントになりそうなのが、洋ゲーの名作『Dead Space』です。実際に作者・林田球先生がこのゲームに触発された可能性も、ファンの間ではささやかれています。

もともと、映画の「エイリアン」が好きなんです。

あと宇宙でクリーチャーと戦う「Dead Space」という洋ゲーが大好きで、ものすごく長期間やっていまして。クリア自体はすぐなんですけど、何年もかけて何周も何周もやっていた。

だから宇宙はすごく好きだったんですが、宇宙……つまりSFは私には描けないとほぼ諦めていたんです。

でも新連載の予告はしなきゃいけなくて、「宇宙でいく、好きだからなんとかなるだろう」と宇宙と向き合うことになりました。

コミックナタリー・林田球先生インタビュー

『Dead Space』は、宇宙船の中で次々に現れるクリーチャーと戦うサバイバルホラーゲームで、グロテスクな敵や閉鎖的な空間演出が特徴です。

一方『大ダーク』にも、無重力空間でのバトルや不気味な敵の造形、暗い通路を進むような演出が多く登場します。

また、どちらの作品にも「主人公が体に秘密を持つ存在である」という共通点があるため、何かしらの影響を受けていると考えても不思議ではありません。

もちろん、『大ダーク』はあくまで林田先生らしいユーモアとテンポがあるので、怖さよりも楽しさが前面に出ています。ただ、影響元を意識しながら読むと、より一層作品の奥行きを感じられるかもしれませんね。

林田球先生はストーリーテラー!伏線の可能性は十分

林田球先生といえば、ただ絵がうまい漫画家というだけではありません。

物語をじっくりと作り上げる「ストーリーテラー」としての手腕が光る作家です。その証拠に、『ドロヘドロ』でも何年もかけて張られた伏線が最終巻でしっかりと回収され、読者を驚かせました。

こうした伏線の張り方は、まるで最初からすべてを計算していたかのように自然で、無駄なシーンが一つもないと感じさせます。

そして今作『大ダーク』でも、すでに多くの意味深な設定やセリフが登場しており、「これは後で何かのカギになるのでは?」と思える場面が多数あります。

特に、ダメ丸の正体やその骨に隠された秘密、そして宇宙全体に広がる謎の勢力との関係など、まだ語られていない情報が多すぎる点も伏線の匂いを感じさせます。

今はまだ断片的な情報ばかりですが、今後物語が進む中で「あのシーンはこう繋がっていたのか」と思える瞬間が来ることを期待してしまいますね。

こうした読者の想像力を刺激する作り方こそが、林田先生の魅力です。

大ダークとドロヘドロのつながりは?ダメ丸=チダルマ説を検証!まとめ

『ドロヘドロ』と『大ダーク』は、一見まったく異なる作品に見えますが、作者・林田球先生の作風やキャラクター描写、構成方法などに共通点が多く見られます。

特に「ダメ丸=チダルマの可能性」や、「Dead Space」の影響を受けたような演出、世界観の違いといった点から、両作がどこかでつながっている可能性も否定できません。

『ドロヘドロ』のラストでチダルマが赤子に転生し、5000年の人間生活を送る罰を受けたことと、『大ダーク』で16歳の少年として登場するダメ丸の存在は、ファンの間でも大きな話題となっています。

直接的な言及はないものの、随所に見られる伏線のような演出やキャラクターの言動には、明確な意図が込められているようにも思えますね。

今後の展開次第で、両作品の関係性が明らかになる日が来るかもしれません。

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