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ヒストリエが完結しない理由と今後の連載可能性を徹底解説

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『ヒストリエ』は、圧倒的な画力と緻密なストーリー展開で多くのファンを魅了してきた歴史漫画です。

しかし、ここ数年は「ヒストリエは完結しないのではないか?」といわれるほど連載の進行が停滞しており、ファンの間では不安や疑問の声が広がっています。

実際、最新話と現在の連載状況を見ても、2024年6月の『アフタヌーン』掲載を最後に事実上の長期休載状態が続いています。

最新刊はいつぶりかと振り返れば、第12巻の発売以降、新刊の登場は途絶えたままです。

その背景には、作者・岩明均先生の体調不良や、これまでアシスタントをほぼ使わず一人で作業を続けてきた制作体制の限界がありました。

なぜここまでの長期休載になったのか?

その理由については、公式コメントでも「完成原稿の描き貯め」という新たな方針が示されています。これは単なる休載ではなく、連載を再開するための準備期間ともいえるものです。

作中に登場するペルシアの名将・ハルパゴス「ば~~~~~っかじゃねえの!?」という印象的なセリフや、エウメネスの妻が果たす役割など、物語の魅力や今後の展開が気になる要素は数多く残されています。

本記事では、『ヒストリエ』は完結しないのか?休載した理由は?コメントなどの情報を交えつつ、現状を整理し、今後の可能性を探っていきます。

ヒストリエが完結しない理由と現状を整理

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『ヒストリエ』が完結しない背景には、いくつもの複雑な要因が絡み合っています。

現在は公式に「休載中」とされており、連載は事実上ストップしていますが、打ち切りではありません。

作者・岩明均先生の健康状態や制作体制の問題、さらに描き溜めという新しい戦略など、状況は流動的です。

ここでは、こうした連載停止の理由と現在の動きを整理していきます。

「ヒストリエ」のあらすじ

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『ヒストリエ』は岩明均先生が描く壮大な歴史漫画。

古代ギリシアの実在の人物・エウメネスを主人公とした物語です。
実際の歴史をベースにしつつも、フィクションとしてのドラマ性や人間の内面描写が巧みに組み合わされています。


奴隷として売られた経験を持つエウメネスが、知性と行動力を武器に数々の困難を乗り越え、後にアレキサンダー大王の側近として歴史に名を刻む姿は、まさに歴史ロマン!男の夢です。


物語の舞台や背景には古代史の知識が絡むため、読者によっては難解に感じる場面もあります。
『ヒストリエ』は、重厚なストーリーと深い人間描写が魅力であり、歴史に興味がある人にとっては必読の一作です。

「ヒストリエ 」最新話と現在の連載状況

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ヒストリエは2024年6月時点で第12巻まで刊行されており、その直後に「長期休載」に入ったことが公式に発表されました。

連載誌である講談社の『月刊アフタヌーン』では、2024年8月号(6月25日発売)が最新の掲載となっており、そこにて作者・岩明均先生のコメントとともに、今後の方針が示されています。

現在の『ヒストリエ』は、隔月連載という形をとっていたものの、掲載される原稿のページ数は少なく、さらに一部が下描きのまま掲載されることも珍しくありませんでした。

ファンからは「休載のような連載」とまで言われるほどで、発表ペースの遅さは長らく問題視されていました。

そして現在、連載は事実上ストップしていますが、打ち切りではなく「一時停止」の状態です。

公式発表によると、岩明先生は原稿を描き貯める期間に入り、再開に向けて準備を進めているとのことです。

掲載時の絵のクオリティを保ち、単行本制作時の修正作業を最小限に抑えるための措置だと説明されています。

つまり、連載の現状は「休載中」でありながら、完全に終わったわけではありません。

ただ、再開時期は未定であり、今後も定期的に続いていくかは不透明です。

ファンとしては今後の公式発表を気長に待つ必要があるでしょう。

今後の展開は?

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現在のストーリーでは、エウメネスの青年期が描かれており、まだアレクサンドロスが王位を継ぐ前の段階です。

歴史的にはここからアジア遠征、ディアドコイ戦争と続く非常に濃密な展開が待ち受けており、完結までにはまだ多くのエピソードが必要とされます。

ただし、作者である岩明均先生は最新刊に寄せたメッセージの中で

「健康上の不安があるため、12巻で一度区切りをつけたかった」

と述べています。

この発言から、今後の展開についても計画があるものの、長期間の準備が必要であることが分かります。

おそらく次の13巻が発売されるまでにもかなりの時間がかかる見込みですが、先生自身は「前向きに執筆を継続したい」との意志を示しています。

無理のないペースであっても、少しずつでも進んでくれればと願うばかりですね。

ヒストリエが長期休載になった理由

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『ヒストリエ』が長期休載に入った主な理由は、作者・岩明均先生の体調と執筆環境の問題にあります。

2024年6月発売の『アフタヌーン』誌上での公式コメントによれば、現在は「完成原稿の描き貯め」を目的とした休載期間に入っており、明確な再開時期は発表されていません。

ここで注目すべきは、岩明先生の体調に関する記述です。

発表によると、先生は現在、片目の眼底出血による視野の歪み、利き腕の軽い麻痺、体力や集中力の低下といった問題を抱えています。

症状は、漫画家としての執筆に直結するものであり、想像以上に深刻な状態であることがうかがえます。

また、岩明先生はこれまでアシスタントをほぼ使わず、背景や人物などをすべて一人で描いてきました。

その作風が高い評価を受けている一方で、執筆の負担は計り知れません。

ページ数の多い戦闘シーンや群衆描写などは特に時間がかかり、結果として執筆ペースの大幅な低下を招いてしまいました。

さらに、単行本制作にあたっては、雑誌掲載時の未完成原稿を丁寧に修正・加筆する作業が必要です。

この「仕上げ作業」もまた非常に時間がかかるため、岩明先生自身が「今後は描き貯めをしてから連載再開したい」との判断に至ったものと見られます。

このような背景を踏まえると、『ヒストリエ』の長期休載は、単なるペース調整ではなく、作品を描き続けるための「必要な選択」であったといえるでしょう。

ファンとしては残念な状況ですが、作品の質を保ちながら無理なく連載が続けられることを、静かに見守る姿勢が求められます。

ヒストリエが休載した理由は?コメントなど

2024年6月に発売された『アフタヌーン』誌上では、岩明先生からのコメントが掲載され、そこには執筆活動を継続するために必要な「描き貯め」を目的とした一時休止であることが明かされています。

特に深刻なのは、片目の視野が歪んでしまう「眼底出血」の影響です。

出典:福本眼科クリニック

この症状は細かい描写を必要とする漫画制作にとって致命的ともいえるもので、日常生活以上に制作現場での支障が大きいと考えられます。

加えて、利き腕の軽度な麻痺や体力・集中力の低下も重なり、従来の制作ペースを維持することが困難になったと説明されています。

これらの健康問題により、雑誌連載を続けながら単行本の完成度を保つことが難しくなったため、岩明先生は「描き溜め方式」への切り替えを決断しました。つまり、一定の原稿ストックが整った段階で再び連載を再開する予定ですが、明確なスケジュールは未定です。

コメントの中では、先生自身が読者に向けて感謝の言葉とともに「完結までは描きたい」と語っており、休載はあくまで前向きな措置であることが伝わってきます。

このように、作品の質と健康の両立を目指した結果としての休載であることを理解しておくことが大切です。

ヒストリエのアシスタントの有無と作業体制

『ヒストリエ』の制作体制には、他の長期連載作品とは大きく異なる特徴があります。最も顕著なのは、作者である岩明均先生がアシスタントをほとんど雇っていない、もしくは極めて限定的にしか使っていないという点です。

通常、週刊誌や月刊誌の漫画制作では、背景・仕上げ・トーン貼りなどの作業をアシスタントが分担し、作者は主にキャラクターと構成に集中する体制が一般的です。

しかし岩明先生は、『ヒストリエ』において主要な作画作業を自ら手がけており、細部にわたって作品のクオリティを管理しています。

この一人作業スタイルは、圧倒的な画力と世界観の統一感を生み出す一方で、制作の遅延にもつながっています。

とくに歴史物である『ヒストリエ』では、資料に基づく精緻な背景や衣装の描写が求められ、ページごとの作業負担が非常に大きくなります。

また、岩明先生の他作品と比べても『ヒストリエ』は作画密度が高く、戦争や戦術シーンの描写には膨大な時間を要します。

そのため、月刊連載であっても1話あたりのページ数が少なかったり、下描きのまま掲載されることもありました。

このような作業体制は、岩明先生のこだわりや職人としての姿勢を象徴しており、読者からの支持を集める一因にもなっています。ただし、健康状態の悪化や加齢とともに、このスタイルが持続困難になっているのも事実です。

今後、アシスタントの導入や体制変更があるかは不明ですが、何らかの改善がなければ、継続的な執筆は難しくなる可能性もありますよね。

岩明均の作品集!初期から名作まで網羅

ヒストリエは休載していますが、岩明均先生の漫画はどれをとっても世界観が非常に作りこまれており、日常に近いストーリーでも「寄生獣」のような非現実的な要素のあるストーリーでも

すべてが秀逸。

特におススメが処女作である「風子のいる店」は何度も読み返したくなる名作です。

「風子のいる店」で描かれる青春と哀愁

「骨の音」短編集の魅力

「寄生獣」寄生生物が描く人間と共生の哲学

「七夕の国」宿る超能力と不条理

「雪の峠・剣の舞」に見る武士の生き様

「ヘウレーカ」が描く古代の知と戦い

「ヒストリエ」が紐解く英雄の人生

「レイリ」(原作・脚本のみ)

岩明均が原作・脚本のスピンオフ作品など

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ネオ寄生獣f(原作、アンソロジー。2015年)
ネオ寄生獣(原作、アンソロジー。2016年)
寄生獣リバーシ(原作 / 作画:太田モアレ。2018年 – 2021年、『コミックDAYS』連載)

ブラック・ジャック〜青き未来〜(脚本提供。原作:手塚治虫、作画:中山昌亮。2011年 – 2012年、『週刊少年チャンピオン』連載)

ヒストリエ読者が完結を信じて待てる理由とは?

『ヒストリエ』がなかなか完結しない中で、それでも多くの読者が今もなお希望を持ち続けている理由はいくつかあります。その大きな理由の一つが、岩明均先生の

「物語を終わらせることへの誠実さ」にあります。

これまでの作品、特に『寄生獣』や『七夕の国』などでは、物語全体の構成が緻密で、伏線の回収も丁寧に行われてきました。

読者は、その実績から岩明先生が『ヒストリエ』についても、同じように物語の着地を必ず考えているという信頼を抱いています。

加えて、先生本人もインタビューや公式コメントで「完結はさせたい」と明言しており、これは読者にとって大きな安心材料となります。

そしてもう一つは、作品自体の魅力です。『ヒストリエ』は歴史漫画でありながら、キャラクターの描写や心理描写が非常に深く、多くの読者にとって心に残るシーンが数多く存在します。

物語の続きがどうなるのか、歴史的に有名な人物たちがどのように描かれていくのかという興味も、完結を待ちたいという気持ちを支えています。

このように、作者への信頼、物語の深み、そして発表された戦略的な休載方針が、読者が完結を信じて待ち続けられる理由となっているのです。

ヒストリエ 完結しない理由と今後の連載可能性を徹底解説:まとめ

『ヒストリエ』が完結しない理由については、作者・岩明均先生の健康問題や、ほぼ一人で作業を続けてきた制作体制の影響が大きく関わっています。

最新刊の第12巻以降は新刊の発売がなく、連載も2024年6月の掲載を最後に長期休載に入りました。

公式には「完成原稿の描き貯め」による一時的な中断と説明されており、連載再開のための準備期間とされています。

読者の間では「ば~~~~~っかじゃねえの!?」といった印象的なセリフや、エウメネスの妻の存在など、物語の行方を気にする声も多くあります。

完結への道は不透明ながらも、作者本人が「最後まで描きたい」という意志を示していることから、再開を信じて待つ読者が後を絶ちません。

今後も公式発表に注目しつつ、静かに見守っていくことが求められます。

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