ヒストリエの多すぎて複雑な登場人物まとめ!主役からモブまで

ヒストリエは、岩明均による歴史漫画で、古代ギリシア時代を舞台にした壮大な物語です。
特に、アレクサンドロス大王に仕えたエウメネスという人物に焦点を当て、その波乱万丈な生涯を描いています。
ヒストリエに登場する主要キャラクターから脇役、モブキャラクターに至るまで、幅広く紹介していきます。
登場人物には実在した歴史上の人物も多く含まれていますが、物語をより魅力的にするために創作されたキャラクターも数多く登場します。
エウメネスをはじめとする主要キャラクターはもちろん、物語を彩る個性的なモブキャラクターにも注目。
ヒストリエにおけるキャラクターたちは、それぞれに独自の背景や性格を持っており、物語の進行とともに成長や変化を見せます。
これから紹介する登場人物たちを理解することで、作品の世界観やテーマをより深く楽しむことができるでしょう。
史実上実在した人物

ヒストリエには、歴史上実在した人物が多数登場し、物語を深く彩っています。
エウメネス、フィリッポス2世、アレクサンドロスといった歴史の重要な人物たちが物語の中心となり、彼らの活躍や葛藤が詳細に描かれています。
実在の人物が登場することで、物語に現実味と重厚感が加わり、作品全体の魅力を引き立てています。
ここでは、史実に基づくキャラクターを紹介していきます。
エウメネス

当漫画『ヒストリエ』の主人公・カルディア出身の書記官・将軍。アレクサンドロス大王に仕え、特に書記官として活躍し、後に将軍としても高い評価を受けた。ディアドコイ戦争でアンティゴノスと対立し敗北。
フィリッポス2世(アンティゴノス)

マケドニア王国の王で、アレクサンドロス大王の父。軍事改革を行い、マケドニアを強国へ成長させた。紀元前336年に暗殺される。
アレクサンドロス

マケドニア王でフィリッポス2世の子。ペルシアを征服し、大帝国を築いた。若くして死去するも、後世に絶大な影響を与えた人物。
※別人格にヘファイスティオン
メムノン

ペルシア帝国のギリシア人傭兵部隊の隊長。アレクサンドロスのアジア遠征に対抗したが、途中で病死する。
バルシネ

ペルシアの大貴族アルタバゾスの娘。アレクサンドロス大王の側室となり、息子ヘラクレスを産むが、権力闘争に巻き込まれ死亡した。
アリストテレス

古代ギリシアの哲学者。フィリッポス2世に招かれ、アレクサンドロス大王を教育した。著書に『ニコマコス倫理学』などがある。
カリステネス

アリストテレスの弟子で、アレクサンドロス大王の遠征に同行した歴史家。王の専制化を批判し、後に処刑された。
パルメニオン

マケドニア軍の老将。フィリッポス2世やアレクサンドロス大王に仕え、左翼を率いることが多かった。後に処刑される。
ペルディッカス

アレクサンドロス大王の側近で、死後の後継者争いにおいても重要な役割を果たした。エウメネスと連携するも敗北。
ネアルコス

アレクサンドロス大王の艦隊を指揮し、インダス川からペルシア湾への航海を成功させた探検家。
アリダイオス

フィリッポス2世の息子で、アレクサンドロスの異母兄弟。知的障害を持ち、アレクサンドロスの死後に形式上の王となる。
アンティパトロス

マケドニア王国の宰相。フィリッポス2世とアレクサンドロス大王に仕え、ギリシア本土の統治を任された実力者。
カレス

アテネの将軍で、ペルシア遠征やビザンティオン攻囲戦で活躍。英雄視されたが、指揮能力には批判もある。
フォーキオン

アテネの政治家・将軍。質素で誠実な生活を送り、アテネ市民に支持され続けた。戦術に優れるがマケドニアには屈した。
デモステネス

アテネの弁論家。反マケドニアの姿勢を貫き、アレクサンドロスに対抗するも敗北。弁論術で名高い人物。
アタイアス

スキタイの王で、フィリッポス2世と戦争を起こした。敗れて討ち取られたが、スキタイ勢力を統一する力を持っていた。
コイノス

アレクサンドロス大王の配下の将軍。アレクサンドロスのインド遠征時に兵士たちの不満を代弁した人物としても知られる。
クラテロス

アレクサンドロス大王の有力な将軍で、アジア遠征を通じて活躍。アレクサンドロスの死後、後継者戦争に関与。
ポリュエイドス
古代ギリシアの技術者。攻城兵器の設計で有名で、ディアデスの師匠。アレクサンドロスの遠征において兵器を開発。
ディアデス

ポリュエイドスの弟子で、兵器工廠を管理する技術者。攻城兵器の設計などで活躍したとされる。
ポリュペルコン

アレクサンドロス大王の配下の将軍。後にアンティパトロスの後を継ぎ、後継者争いで重要な役割を果たす。
パウサニアス

マケドニアの護衛兵。フィリッポス2世を暗殺した人物とされる。動機には様々な説がある。
レオンナトス

アレクサンドロス大王の側近で、ディアドコイ戦争にも参加。戦場での勇敢さと忠誠心で知られる。
カサンドロス

マケドニアの貴族。アレクサンドロス大王の死後、後継者戦争において王国を制圧し、最終的に王位を得る。
プトレマイオス

アレクサンドロス大王の友人で配下の将軍。エジプトを支配し、プトレマイオス朝を創始した。
フィロータス

パルメニオンの息子で、アレクサンドロス大王の将軍。陰謀の疑いで処刑された。
ヘカタイオス

カルディアの僭主で、エウメネスのライバル?エウメネスとの対立を続けた人物として記録されている。
ヒエロニュモス

カルディア出身の歴史家。エウメネスの生涯を記録したとされる。ディアドコイ戦争に関する貴重な資料を残す。※作中ではエウメネスの義理の兄として登場
テオゲイトン
高利貸しの息子で、スキタイ人奴隷トラクスを虐待した人物。エウメネスの物語の中での重要な登場人物。
創作上の人物一覧

ヒストリエでは、実在した人物だけでなく、物語をより豊かにするために創作されたキャラクターも多く登場します。
彼らはエウメネスの成長や人間関係を描く上で重要な役割を果たしています。
創作上の人物たちが絡むエピソードは、物語を一層魅力的でドラマティックなものにしています。
ここでは、作品内で特に重要な創作キャラクターを一覧で紹介します。
カロン / メランティオス

エウメネスの幼少期からの従者で、元は奴隷。エウメネスを見守り続け、後に解放奴隷としてアテネへ渡る。裏社会で頭角を現し、「メランティオス」の名を名乗る。
トルミデス

エウメネスの学校での友人。市民兵となり、成長したエウメネスと再会する。エウメネスを温かく迎え入れる誠実な人物。
ニコゲネス

エウメネスの友人で、体格に恵まれた青年。鍛錬を重ねてオリンピア競技会のカルディア代表選手となる。エウメネスを親友として慕う。一見ジャイアンキャラ。
オルビオス

エウメネスの友人で、体が弱い青年。病気により命を落とし、エウメネスとは再会できなかった。知識に対する強い好奇心を持っていた。
ペリアラ

カルディアの裕福な家の娘で、エウメネスと仲が良かった。エウメネスが奴隷として売られた際、彼との関係を断ち切ろうとする。後に別の男性と結婚する。
トラクス

スキタイ人奴隷で、驚異的な剣技を持つ。逃亡中に数々の市民兵を殺傷し、カルディアの街に大混乱を引き起こした。エウメネスの人生を変える重要な人物。
ゼラルコス

ギリシア人商人で、奴隷となったエウメネスを高額で買い取る。船の反乱で殺害されるが、エウメネスにとっては運命を変える存在となる。
サテュラ

ボアの村に住む少女で、エウメネスに助けられる。やがてエウメネスに好意を寄せるようになる。彼との別れを悲しみながらも受け入れた。
バト

ボアの村の剣術師で、エウメネスに剣技を教えた人物。冷静な判断力と鋭い観察力を持ち、エウメネスの成長を見守る。
ケイラ

サテュラの姪で、幼い少女。エウメネスとサテュラの関係を理解し、二人が結ばれることを望んでいた。純粋な気持ちでエウメネスを慕う。
ダイマコス

ティオス市の貴族で、サテュラの許婚。ボアの村を征服しようとするが、エウメネスの策略に敗れる。傲慢で自己中心的な性格。
テレマコス

ダイマコスの弟で、温厚で優しい性格。ボアの村と和睦を図るためにサテュラと結婚する。エウメネスとの関係に複雑な感情を抱く。
アルケノル

レスボス島の研究者で、不思議な力を持つ。アリストテレスが恐れるほどの存在で、エウメネスとも接触を持つ。謎めいた言動を繰り返す。
ニカンドラ

オリュンピアスに仕える女官。エウリュディケを毒殺しようとするが、エウメネスに計画を見破られ失敗。後に厳しい拷問を受ける。
ポリュダマス

マケドニアの貴族でフィロータスの親友。エウメネスの策略によって疑惑を向けられたこともある。性格は気まぐれで社交的。
ディオドトス

マケドニアの書記官で、エウメネスの最初の上司。後にエウメネスの部下となる人物。事務処理に優れた能力を持つ。
ネオプトレモス

オリュンピアスに仕える護衛兵。オリュンピアスへの忠誠心が非常に強い。剣技に長けた実力者で、エウリュディケの暗殺に関与する。
デモニコス

アレクサンドロスの学友。好奇心旺盛な性格で、エウメネスに好意的に接する。幾何学が苦手だが、仲間思いの青年。
ペウケスタス

ミエザの農家出身の青年。エウメネスとの交流を通じて成長し、ミエザの学校で学ぶことになる。アレクサンドロスに特別に認められた存在。
ハルパロス
アレクサンドロスの学友で、優れた算術の才能を持つ。運動が苦手で、馬からの転落事故により大怪我を負う。アレクサンドロスとの友情を大切にする。
ヒストリエの多すぎて複雑な登場人物まとめ!主役からモブまで・まとめ
ヒストリエは、岩明均による歴史漫画で、古代ギリシア時代を舞台にアレクサンドロス大王に仕えたエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いています。
作品には実在した歴史上の人物と創作上のキャラクターが登場し、それぞれが物語を彩る重要な存在となっています。
主人公エウメネスは、カルディア出身の書記官としてその才覚を認められ、後に将軍としても高く評価されました。
フィリッポス2世やアレクサンドロス大王といった偉大な王たちとの関係性も見どころの一つです。
登場人物たちはそれぞれに個性的な背景や性格を持ち、物語の進行とともに成長や変化を遂げていきます。
創作上のキャラクターも含めて多彩な人物が登場することで、作品の世界観がより深くリアルに感じられる点も魅力ですね!