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無限の住人の百琳(ひゃくりん)最後は?偽一と歩んだ救いの結末

kanchou

『無限の住人』に登場する百琳(ひゃくりん)は、壮絶な過去と強い意志を持つ魅力的なキャラクターです。

アニメ版では何話から登場したのか、なぜ公儀に協力していたのかといった背景から、偽一との関係や凛との交流、さらには「姉御」と呼ばれる理由まで、気になるポイントを深掘りします。

彼女の使用する武器や戦闘スタイル、天津影久に関わる名セリフの真意、そして実写映画で栗山千明が演じた姿など、「百琳の最後は?死亡する?」という疑問にも答えながら徹底解説していきます。

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無限の住人の百琳(ひゃくりん)最後はどうなった?死亡する?

『無限の住人』の物語の中でも、百琳(ひゃくりん)の最後はとくに気になる部分です。

過酷な運命を何度も乗り越えてきた彼女が、果たして生き延びるのか、それとも悲劇的な結末を迎えるのか。

読者としてはハラハラさせられる展開でしたが、結末には驚かされた人も多いはず。ここでは百琳が最終的にどうなったのか、明確に整理して紹介します。

無限の住人の百琳の最後は?死亡する?

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

『無限の住人』に登場する百琳(ひゃくりん)は、最終的にどうなったのか?彼女の最後について気になる方も多いと思います。

物語の中で幾度となく過酷な運命に翻弄されてきた百琳ですが、その結末は「救い」があるものでした。結論からいえば、百琳は死亡しません。むしろ、自分の過去や痛みに真正面から向き合い、未来に歩み出す選択をしたのです。

百琳はもともと、無骸流という暗殺者集団に所属する刺客。武家の出でありながら、夫に我が子を殺され、命を狙われ、自らも手に血を染めることになります。

さらに、逸刀流との戦いでは拉致・拷問・陵辱といった地獄のような目にも遭いました。そんな彼女が生き抜き、最終的に身ごもった子どもを産む決意をする姿には、多くの読者が胸を打たれたのではないでしょうか。

この作品、グロ描写も多くて「死亡フラグ立ちまくりキャラ」がわんさか出てきますが、百琳の場合はむしろ逆。

悲惨な過去を背負いながらも、“偽一”という支えを得て、ラストでは穏やかな生活を送り始めるという形でエンディングを迎えるんです。もうこれ、ほぼハッピーエンドといっていいんじゃないでしょうか。

戦闘能力が低いことや、何度も傷つけられてきたことを考えれば、もっと悲惨な最後が用意されていてもおかしくなかった。

でも、彼女には「誰かに守られること」「愛されること」の尊さが与えられたのだと思います。だからこそ、最終話の百琳にはどこか柔らかい印象があるんですよね。

死亡という悲しい結末ではなく、生きて子を産み、誰かと共に生きるという選択が描かれた百琳の“最後”。これまでの彼女を見てきた読者からすると、報われたなぁ…と思わずにいられないラストだったと思います。

百琳と偽一の関係はどこへ?最後は結ばれる?

百琳と偽一(ぎいち)の関係は、物語を通じて少しずつ変化していきました。最初は同じ無骸流の一員として、ある意味“ビジネスライク”なつながりだったのに、いつの間にかお互いの人生に深く関わる存在へと変わっていきます。

このふたり、見た目の印象だけでいうとかなり凸凹コンビなんですが、実は心の奥ではしっかり繋がっていたように思えます。

百琳は心に大きな傷を負っていました。過去に子どもを2人失い、その後は刺客として命のやり取りの中でしか生きられないような人生を送っていた女性です。

対して偽一は、冷静で無口な剣士。ですが、彼の行動にはいつも“情”があった。百琳が暴行によって子を授かったときも、偽一は彼女を見捨てず、産むことを諭し、そしてその子を育てる覚悟まで見せました。

この展開、よくあるラブストーリーとはちょっと違います。恋愛として明確に描かれてはいないんですが、「信頼」や「連帯感」といったものがじわじわと積み重ねられているのがポイントです。

ふたりの間にあるのは、恋というより“深い同志愛”のようなものかもしれません。

最終的に、百琳は偽一と一緒に生活を始めることになります。それは「共に戦った戦友」という関係を超え、家族のような温かさすら感じさせるものです。

過去の傷を共有し、未来を選び取ったふたりだからこそ、安らぎに満ちた時間がようやく手に入ったんだと思います。

愛という言葉では語り切れない。だけど確かな絆がそこにはある。百琳と偽一の関係って、そういうタイプの“深い関係”だったんじゃないでしょうか。

百琳はなぜ公儀に協力していたのか

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

百琳が公儀(幕府側)に協力していたことに驚いた読者も多いはずです。なにせ、彼女は元々“世間の理”からこぼれ落ちた存在。

武家の妻としての生活から転落し、暗殺者として生きることを強いられた女性です。そんな彼女がなぜ公儀に与したのか。その背景には、かなり複雑な事情がありました。

まず、百琳が属していた無骸流自体が公儀直属の暗殺組織という立ち位置でした。

表向きは“逸刀流の暴走を止めるため”という大義名分があるわけですが、実際のところは政権の安定を守るために、裏で動いている存在です。百琳はこの組織に拾われた、というのが正確なところなんですよね。

彼女は元々、夫に子を殺され、自ら夫を殺したことで死罪となった人物。そんな中で吐鉤群(はばき こうぐん)に身請けされ、生きる道として与えられたのが“暗殺者”という役割でした。

つまり、百琳にとって公儀への協力とは「生きるための唯一の手段」であり、選択の余地などなかったとも言えます。

それに加えて、彼女は侍という存在に強い憎しみを抱いていました。かつての夫、そして武家社会が抱える理不尽な掟。

そうしたものに翻弄された彼女にとって、“体制を守る側”であっても、逸刀流のような暴力集団を排除することは、自分なりの正義でもあったのかもしれません。

このように見ると、百琳の公儀への協力は「信念」や「思想」に基づいたものではなく、環境と過去の傷によって導かれた“やむをえない選択”だったといえるでしょう。

それでも、彼女はその中で自分の意志を持ち、戦い続けました。そこにこそ、彼女の強さがあったように思えますね。

百琳の武器と戦闘スタイルの特徴

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百琳といえば、他のキャラクターにはない独特な戦闘スタイルが印象的でした。華やかさや力技ではなく、知略と道具を使った暗殺術が彼女の真骨頂。

とりわけ、彼女の腕に仕込まれた折りたたみ式ボウガン風の武器は、かなりのインパクトがありました。

この武器は、手首の部分に装着されていて、見た目にはまったくわかりません。だからこそ、不意打ちや奇襲に向いているんですね。射出速度は速く、接近戦では不利な百琳にとっては、まさに“切り札”のような存在でした。

ただし、正面からの戦闘力では他の剣士たちに比べて劣るのが事実です。百琳自身もそれを理解していて、基本的には暗殺や情報収集を担当していました。美貌や女性としての立場をうまく使って、相手の油断を誘い、そこを突くスタイルが主です。

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

それでも、武器の扱いには長けており、油断するとあっという間にやられる厄介な存在でもありました。技量よりも“状況をどう制するか”に重きを置いていたあたり、戦い方に知性を感じます。

また、妊娠中も戦線に出ていたという点で、精神的なタフさも凄まじい。そんな状態でも敵に向き合い、戦った彼女の姿は、単なる戦士以上の“母としての覚悟”すら感じさせますね。

このように百琳の戦い方は、パワーやスピードではなく、“計算された行動”と“覚悟”が支えていたと思います。その戦闘スタイルは、まさに彼女の生き様そのものだったように思います。

百琳と凛の関係の変化と交流

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

百琳と凛の関係は、最初から友好的だったわけではありません。どちらかというと「無関係でいられたら気楽だったのに」って感じの始まりだったと思います。

百琳は裏の世界で生きる女で、凛は表の道を歩んできた少女。立場も性格もまるで違う二人が交わるなんて、普通ならあり得ない組み合わせです。

でも『無限の住人』という物語の中では、戦いや復讐を通じて、意外な形で心が通い合うようになっていきます。特に印象的なのは、百琳が凛に向かって「前に一緒に酒盛りした男がさ、まるっきりアンタと同じこと云ってたわ」と語る場面。

これ、実は天津影久のことを指しているんですよね。この一言だけでも、百琳が凛の内面をしっかり見ていて、その成長を認めていることがわかります。

また、二人が共闘するシーンでは、互いに自分の過去や苦しみを重ねているようにも感じられます。凛にとって百琳は、過酷な運命を生き抜いた強い女性の象徴でもあり、百琳にとって凛は、かつての自分を思い出させる存在だったのかもしれません。

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

だからこそ、ただの同士以上の“特別な絆”がそこに生まれたのでしょう。

最終的に、二人は完全に親友と呼べるほどの関係にはならないにしても、「心を許せる相手」としての繋がりは確かに存在していました。互いに言葉少なでも、通じ合っている雰囲気があって、それがまたグッとくるんですよね。

無限の住人の百琳(ひゃくりん)最後の描かれかたはハッピーエンド!

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

百琳の結末は、『無限の住人』の中でも珍しく“穏やかで温かい”ラストシーンとして描かれます。

戦いと痛みに満ちた彼女の人生に訪れた、つかの間の安息。偽一との絆や、お腹の子どもを抱えて生きる覚悟など、多くの要素が重なって、読後感はとても優しいものになっています。

その描写の細かさと余韻は、彼女の人生の救いとして心に残りますね。

百琳が姉御と呼ばれる理由とは?

百琳が「姉御」と呼ばれるのには、見た目だけじゃない“中身”の説得力があります。確かに金髪で派手な風貌からしても、パッと見で「姉御」っぽい雰囲気はあるんですが、彼女の行動や言動がまた、その呼び名にふさわしいんです。

まず、百琳はとにかく面倒見がいい。無骸流の中でも年少のメンバーや、経験の浅い者にはしっかり目を配っていて、状況をまとめるポジションに自然と収まっています。

特に、女性としての視点や気遣いが随所に光っているんですよ。しかも、その場の空気を読んで、時にユーモアを交えながら場を和ませる一面もある。こういうところ、まさに姉御肌って感じです。

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

そしてもうひとつ大きいのは、彼女自身が“痛みを知っている”ということ。自分の子どもを二人も失い、酷い仕打ちを受けてきた過去を背負っているからこそ、他人の痛みや弱さにも寄り添えるんです。

そういう包容力と、どこか儚さを感じさせる強さが、周囲の人間にとっては大きな支えになっていたのでしょう。

呼ばれるべくして「姉御」と呼ばれている百琳。強さと優しさのバランスが取れていて、憧れと尊敬の眼差しを集めるのも納得です。読者から見ても、ついていきたくなるような魅力にあふれたキャラクターですよね。

百琳の強さと限界を考察する

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

百琳の強さは、ただの“戦闘力”では測れないものがあります。むしろ、戦闘そのものはあまり得意じゃない部類に入るんです。

彼女の武器は折りたたみ式の小型ボウガンで、奇襲や不意打ちに特化した暗殺向きの装備。いわゆる正面からの力押しの戦いには向いていないタイプです。

それでも彼女が「強い」と感じられるのは、精神面のタフさと覚悟の深さがあるからでしょう。過去に夫に子どもを殺され、自らも死罪人として生きることを許されなかった。

そのうえ、捕らわれて拷問と陵辱まで受けるという壮絶な体験をしていながら、前を向き続けたその姿勢こそが、彼女の“強さ”の証です。

ただし、そんな百琳にも“限界”はありました。体力的には他の剣士に比べると劣っており、妊娠というハンデを抱えながらの戦闘は明らかに無理があったはずです。

しかも、戦場での判断ミスや甘さが命取りになることもある世界で、彼女の優しさや人情が裏目に出る場面もありました。

それでも彼女は戦いを放棄せず、逃げずに向き合い続けた。強さと限界の間でギリギリの選択を繰り返しながら、彼女は生き抜いてきたのです。だからこそ、読者の心に深く残るキャラクターになったのだと思いますね。

百淋が凛に言った台詞の真意とは?

「前に一緒に酒盛りした男がさ、まるっきりアンタと同じこと云ってたわ」──この台詞、めちゃくちゃ意味深でありながら、物語全体を象徴するような重みもあります。

百琳が凛に言ったこの言葉、実は天津影久のことを指しているんです。

この台詞のポイントは、“立場の違う人間が、同じことを言っている”という事実。凛は父を殺された仇を討つために剣を取った少女、天津はその逸刀流の頭領でありながら、時代や体制への怒りを抱いていた人物。

二人は本来、絶対に交わることのない存在です。

でも百琳は、その二人の言葉の中に“同じ魂”を見出したんですよね。つまり、誰かを守りたい、自分の信念を貫きたいという根本の感情は、敵も味方も関係なく、人として共通しているのだと伝えたかったのだと思います。

そしてもうひとつ、この台詞を凛に向かって言ったことが重要です。百琳は、凛の中に天津と同じ“覚悟”や“純粋さ”を見ていたということでしょう。過酷な戦いの中でも腐らず、自分の信じる道を進もうとする姿に、百琳なりのエールを送ったのかもしれません。

敵だった天津を“同じことを言ってた”とあえて凛に伝えること自体、百琳の人間性や彼女なりの愛情がにじみ出ている気がします。これは、ただの思い出話じゃなくて、凛を認める一言でもあったように感じますね。

百琳(ひゃくりん)アニメ版の登場は何話から?

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

『無限の住人』アニメ版における百琳(ひゃくりん)の登場は、物語中盤に差しかかるあたりからになります。具体的には、2019年版のTVアニメ『無限の住人 -IMMORTAL-』では、第10話「交」あたりから存在感を発揮しはじめます。

彼女の過去や性格がしっかり描かれ、ファンの間でも注目度が一気に高まった回と言っていいでしょう。

初登場時の百琳は、冷静かつどこか投げやりな雰囲気を漂わせる謎めいた女性として描かれています。腕に装着した折りたたみ式のボウガン、金髪の髪色、そして周囲を突き放すような態度。

最初は「敵か味方かよくわからない」立ち位置に感じられたかもしれません。でも、それが逆に彼女のキャラの奥深さを強調していたんですよね。

出典:無限の住人(沙村広明・講談社ライデンフィルム

アニメ版では、百琳の過去──武家の妻としての立場から死罪人へ、そして無骸流の一員として復讐の連鎖に巻き込まれていく流れがコンパクトかつ濃密に描かれています。

特に、捕らえられて陵辱されるシーンや、それでも生き延びて戦い続ける姿勢は、アニメならではの演出によって視聴者の胸を打ちました。

また、偽一との関係性や、凛との絡みもアニメならではのテンポで描かれていて、感情移入しやすかったと思います。アニメ化によって、百琳というキャラの魅力がより一層引き立っていたのは間違いないですね。

実写映画では栗山千明が演じている

出典:無限の住人(沙村広明・講談社・映画「無限の住人」製作委員会)

『無限の住人』が2017年に実写映画化された際、百琳(ひゃくりん)役を演じたのは、女優の栗山千明さんでした。このキャスティング、原作ファンの間でもなかなか評判が高く、「百琳のイメージにピッタリ」という声が多かったんですよ。

栗山さんといえば、冷たい美貌とどこか影のある演技で知られる実力派女優。そんな彼女が、百琳という複雑な過去を背負いながらも芯の強さを持つキャラクターを演じたことで、映画に深みが加わったと言ってもいいかもしれません。

実写版ではアニメや原作ほど百琳の過去は詳細に描かれていませんが、所作や立ち居振る舞い、鋭い視線、そして哀しみを内に秘めた表情から「この人、ただものじゃない」と感じさせる雰囲気はしっかりと再現されていました。

武器を扱うシーンでは、アクションにも力が入っていて、原作ファンから見ても納得の演出だったと思います。

ただし、時間の制限がある実写映画の性質上、百琳の人間ドラマに割ける尺が少なかったのは少し残念なポイントでもありました。それでも、栗山千明さんの持つ“強くて儚い”女性像が、百琳というキャラにぴったりハマっていたのは事実です。

映画全体の中での登場シーンは限られていましたが、その短い中でも印象に残る演技だったことから、百琳というキャラの存在感をしっかり残していたのではないでしょうか。

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無限の住人の百琳(ひゃくりん)最後は?偽一と歩んだ救いの結末:まとめ

以下、まとめとなります!

  • 百琳は無骸流に所属する暗殺者であり元武家の妻である
  • 百琳の最後は死亡せず偽一と共に穏やかな生活を送る選択をした
  • 百琳と偽一の関係は恋愛ではなく深い信頼と同志愛に基づくものである
  • 百琳は過去に子を二人失い暴行によって再び身ごもる悲劇を経験した
  • 百琳が公儀に協力したのは生きる術を得るためであり思想的な理由ではない
  • 使用武器は折りたたみ式のボウガンで不意打ちや奇襲に特化している
  • 妊娠中も戦線に立つほど精神的に強靭なキャラクターである
  • 凛との関係は当初険悪だったが次第に信頼関係を築いた
  • 「姉御」と呼ばれるのは包容力と気配りによる信頼の証である
  • 百琳のセリフは天津影久と凛の共通性を象徴する深い意味を持つ

『無限の住人』に登場する百琳(ひゃくりん)は、壮絶な過去を背負いながらも強く生き抜いた女性です。

武家の妻から死罪人、暗殺者へと転落しながらも、やがて偽一と心を通わせ、妊娠という運命の転機に直面します。作品終盤では死亡せず、偽一とともに穏やかな生活を選ぶ姿が描かれており、読者にとって救いのあるラストとなっています。

彼女の武器や戦闘スタイル、アニメでの初登場、凛や天津影久との関係性、姉御と呼ばれる理由なども含め、その魅力は多面的で印象深いキャラクターだと思います。

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